2020-10-02から1日間の記事一覧
年末の噴水通り。神官トーアは、ダイアナ・ジュガーノフの右肩にナーガの使者がはばたくのを見た。 「まじめ」で「グリニーの導き」持ちでありながら、武術職にも農業管理官にも興味のなかった様子のダイアナさん。 彼女のグリニー因子は初期国民キャサリン…
山岳兵の看取りが続く。神官トーアの叔父ウルリヒ・マーウィンが危篤になったのは、マール・エドモンドを看取った翌日のことだった。 ウルリヒ・マーウィンは三代目PCハンナ・ジュガーノフの三男で、山岳ジュガーノフ家から山岳マーウィン家に婿入りし、一生…
麦播きの日の夕刻。マール・エドモンドの看取りのため、山岳兵団の村を訪れる。 ちょうど近衛騎士のレオンスがマールを訪ねてきているところだった。 「思いやりのある」マールは山岳家に嫁ぎ、よき妻よき母としてエドモンド家を支えた。 夫のトバイア・エド…
ダフネ・ガリカの看取りを終えた。 噴水通りのアパートに一人暮らしをするダフネは27歳。「ご長寿さん」である。 にこやかにデモンタバールを振り回す「超ワイルド」なダフネさん。 平均1000pt/年を超えるのを見る限り、探索が好きだったようだ。チカラステ…
ポムの実の収穫を終えた農場管理官たちが行き交う夕刻の郊外通り。 神官トーアはヘトヴィヒ・バインドラーの看取りに向かった。 ヘトヴィヒは黒いスクエアガラスを手にトーアを迎えてくれた。 仕事の称号はない。「思いやりのある」ヘトヴィヒさんは、今では…
熱気冷めやらぬ王立闘技場を後にして、神官トーアは魔銃師会へ向かった。 魔銃導師ユードラ・クルックを看取るためである。 ユードラは危篤のため、バグウェル戦を観戦することができなかった。 夕2刻に到着すると、ユードラは友人に取り囲まれていた。危篤…