グリニャールの祝福

スマートフォン用ゲームアプリ「ワールドネバーランド エルネア王国の日々」のプレイ記録です。ミリー国民です。5代目の神官の立場で、業務のことや、初期国民のこと、日常のことなどを少しの間だけ書く予定です。

イシドロ・ビリンガムの看取り

麦刈りを終えたトーアは噴水通りのイシドロ・ビリンガムの自宅に駆けつけた。

 

ベッドに横になっていたイシドロは、トーアに微笑むと、思い出に深く潜るようにゆっくりと目を閉じた。

 

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イシドロのビリンガム姓は母方のものであり、初期王太子ボリス殿下の第二子ホルヘがイシドロの祖父である。

父方は下山ジェンキンス家であり、初期国民マルスラン・ジェンキンスの第二子パウがイシドロのもう1人の祖父である。

パウは初期国民イシドア・コーツの長女パーシスを娶り、ホルヘは初期国民ブルーノ・シャイエの妹を妻にした。

 

初期国民ブルーノ・シャイエの父アドルファスの両親はラプシン姓であり、母レギニータの両親は名簿に記載がない(他界したか、レギニータが帰化旅人かどちらかだろう)。「初期国民の婿入り」この事象を確認したのはこれで3件目だ。いずれにしろ、アドルファスのシャイエ家入りでラプシン姓は断絶している。家名保護のために婿入りしているという仮説は、アドルファスのシャイエ家入りで一旦否定してもいいかと思う。

 

西日の差し込む噴水通りのアパートの一室で、イシドロはナトルの学舎で主席を取ったことを懐かしそうに語り始めた。学舎で出会った眩しい少女スサナの思い出とともに。イシドロの妻スサナは2年前に他界しているが、スサナの思い出を語るとき、スクエアグラスの奥のイシドロの目は幸せそうに細められるのだ。

 

イシドロの妻スサナはサンペリ家の出身で、初期国民マヌエル・サンペリの孫にあたる。

 

スサナによく似たイシドロの2人の娘、ティファニーとマリアはともに、ビリンガム姓を名乗っている。

 

イシドロの葬儀は、春の雨がやさしく降る中しめやかに営まれた。

葬儀に参列したイシドロの弟レオンス。

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能力値や試合の成績を見る限り、比較的近年、騎士隊に入隊したらしい。