アポロニウス・アルボガストの看取り
麦播きが終わるといよいよ年末という感じがする。
白い息を吐きながらトーアは街門広場を横切り、噴水通りにあるアポロニウス・アルボガストの家を訪れた。
アポロニウスは、初期国民ハミルトン・アルボガストのひ孫にあたり、ハミルトンの長子ディッキーが彼の祖父である。
初期国民ハミルトン・アルボガストは初期国民アナイス・ジョンソンを妻とし、ディッキー・アルボガストは初期国民ジェンナーロ・ルガードと初期国民リュボフ・コルベールの娘を妻とした。アポロニウス自身の父エネコの妻は帰化旅人である。
アポロニウスの妻エレアノーラはジュガーノフ家出身で、初期国民キャサリン・ジュガーノフ家の第二子ロニーを祖父とする、第2世代下山ジュガーノフの系統だ。ロニーは初期国民フランキー・カーゾンの娘を妻とした。フランキー・カーゾンは初期国民ミカエラ・ピントを妻とした。ピント家の2人の子はどちらも娘だったため、ピント家は断絶している。
アポロニウスの2人の娘ドゥニーズとパンジーはどちらもアルボガスト姓を名乗っている。そして2人とも農場で働いている。