サビーノ・ビリンガムの看取り
サビーノ・ビリンガムを看取るために、噴水通りにある彼の部屋を訪れる。
エナの微笑みを持ちながらこびない性格であるサビーノは、エナの子に選ばれたこともないし、特殊職についたこともない。
ステータスも貯蓄額もいたって普通だ。
速さのステータスが他より高いにもかかわらず武器がマシンズピスタなので、この武器は最近拾ったばかりで、長い間剣を使っていたのかもしれない。あるいは森の探索が好きだったのかもしれない。
サビーノのは結婚前ガリカ姓であった。サビーノの母ペネロペがガリカ家の出なのだ。サビーノの父のジェイミーはアントルモン家の出である。
サビーノのビリンガム姓は妻ルチアのものだ。ルチアのビリンガム姓は初期国民で王族の末っ子フランシス・ビリンガムに連なる。
サビーノの妹ガラテアは、エルネア杯を勝ち進み勇者の最有力候補と目されているアゼル・ジュガーノフに嫁ぎ山岳兵となった。
サビーノの息子バートルミーはビリンガム姓を名乗っている。娘のアニエスは未婚。
サビーノは体をベッドに横たえながら、誰に媚びることもないエナの微笑みを浮かべていた。
トーア「ルチアさんのことは任せてください!!」
枕元には最愛の妻ルチア、そして娘のアニエスがいる。
美人人妻ルチアさんが美人未亡人ルチアさんに。
喪服姿も儚げでお美しいルチアさんだった。