星の日の夕べ、ワフ虫の飛び交う城下通理を歩いてA区にあるセルヒオ・ヴァンフックの屋敷を訪れる。
セルヒオの妻ヘルガは近衛騎士だった。妻の死後セルヒオは一人でこの広い屋敷に住み続けて着た。
セルヒオの旧姓はエドモンドで、山岳エドモンド家の血を引いている。下山山岳系の血筋の者は所持武器がデモンタバールのことが多いがセルヒオも例に漏れない。先日亡くなったカルレス・エドモンドの妻サラはセルヒオの妹である。
セルヒオらしい微笑みのままにガノスに旅立った。
セルヒオの息子サガモアはボヌー家に入り魔銃兵として活躍している。娘アラーナは結婚後もヴァンフック姓を名乗っている。