ヘトヴィヒ・バインドラーの看取り
ポムの実の収穫を終えた農場管理官たちが行き交う夕刻の郊外通り。
神官トーアはヘトヴィヒ・バインドラーの看取りに向かった。
ヘトヴィヒは黒いスクエアガラスを手にトーアを迎えてくれた。
仕事の称号はない。「思いやりのある」ヘトヴィヒさんは、今では希少なバインドラー姓。この家に住んでいる国民しかバインドラーを名乗っていない。
ヘトヴィヒもヘトヴィヒの妻フロランスも農場管理会に所属したことがないにも関わらず、郊外通りに住んでいる。噴水通りが満室のタイミングで結婚したのかもしれない。
ヘトヴィヒ自身は下山ジェンキンス家出身。所持武器はデモンタバール。
ヘトヴィヒの父のブレンダン・ジェンキンス、またその兄でジェンキンス家長子だったカンビアッソ・ジェンキンス、ともに長髪の山岳兵だった。3代目PCハンナ・ジュガーノフ時代のドルム山を少し思い出した。
バインドラーといえば、コナン・バインドラーやアデル・バインドラーといった魔銃導師を多く輩出する家柄であるが、何より"バインドラー"という語感がカッコ良い。
ヘトヴィヒの長男デュークはヒルシュ家に入り魔銃兵として活躍している。次男ヴェルノは未婚でバインドラー姓の未来は彼に託されているが、バインドラー姓には是非残ってもらいたい。