マール・エドモンドの看取り
麦播きの日の夕刻。マール・エドモンドの看取りのため、山岳兵団の村を訪れる。
ちょうど近衛騎士のレオンスがマールを訪ねてきているところだった。
「思いやりのある」マールは山岳家に嫁ぎ、よき妻よき母としてエドモンド家を支えた。
夫のトバイア・エドモントはすでに他界している。
マールの実家はポワレ家で、マールの弟は神官トーアの妻イレーネの父モイセスである。
さすがナトルの「優等生」。所持金100万ビー越え、ステータスの高さ、武器やスキルレベルのカンストステータスを見れば、マールがどのようにその生涯を過ごしたかを知ることができるだろう。
マールと同じオレンジ色の髪、白い肌の若い家族たちに見守られて。
とくに未来の山岳長子ルペルトは眉毛と目がマールそっくりである。
優しげで満足げなマール・エドモンドの最後だった。
長女エミー・エドモンドはスクエアグラスの似合う色白オレンジ髪の美人だ。次女アドリアナは結婚してカーゾン家に入り農場管理官として活躍している。