2020-10-07から1日間の記事一覧
愛妻イレーヌ様が農場管理官になったことを受け、神官トーアは朝のルーティンの見直しを考えていた。 今までは、朝起きる→神殿にダッシュ→途中で旅人がいたら挨拶→花を摘んで→奏女室チェック→葬儀→帰宅して朝ごはん、この流れを採用していた。葬儀によって神…
242年8日。収穫祭の華やかな雰囲気に包まれるエルネア王国。 噴水通りでマティアス・エドモンドの看取りを終えた。 色々動揺することがあったので、記録が十分に取れなかった。 「動揺すること」の詳細は他記事で書いたためここでは割愛する。 grignard.hate…
麦刈りを終えて、アモス・ジュガーノフの部屋を訪れると、何やら上機嫌なアモスが金の髪染めを手にそわそわとしていた。 スクエアグラスが似合うアモスさん。フラワーショップが好きだったのかもしれない。 農場管理官経験のある、照れ屋さんである。元山岳…
草むらにボワが実り、華やぎ始めた初春のエルネア王国。 トーアはまだまだ肌寒い夕刻の噴水通りを、シェイラ・シャリフの看取りに向かった。 一人暮らしのシェイラさん。 カーネイの瞳を持つ彼女は、魔銃兵として活躍していたことがある。 シェイラの父マリ…
242年1日。 ナトルの学舎の入学式を終えた神官トーアはカルネ皇帝の橋を渡り、旧市街区に向かった。 母ハイリ・ラムレイを看取るためである。 山岳ジュガーノフ家の第五子として生まれたハイリは、成人後ディエゴ・ラムレイと結婚し山を降りた。農場管理官を…