ディエゴ・ラムレイの看取り
243年5日。麦の収穫のこの日、神官トーアは父ディエゴ危篤の知らせを受けた。
神官トーアの母で、ディエゴの妻だったハイリは魔銃導師経験があったために、ディエゴは今旧市街地に暮らしている。
国民総出の麦刈りの日に、ココナッツジュースを飲みながら自宅で優雅に過ごすディエゴさん。
「合理主義」と言えばそうなのかもしれない。
所持金多め、ステータスは平均、ポイントはやや探索偏重。
マシンズピスタが育っている。生涯魔銃兵だった妻ハイリの影響があるだろう。
それでも魔銃兵に志願したことはなかった。
ココナッツジュースのお供にラゴサンドを提案したが断られ、ガゾパンを提案してやっと採用されたトーアの図。
ディエゴ・ラムレイは生涯かわいいもの好きであった。
まだまだあと10年は生きそうにも見える父ディエゴ。
神官が喪主の場合、葬儀の進行は奏士が代役を務める。
兄弟も妻も子もある身ではあるが、親を亡くすのは悲しい。
看取りや葬儀を執り行う神官の職務を負う者として、生涯で最後に味わうこの感情を再び胸に刻みつけよう。
お悔やみの言葉に慰められることも、再び認識した神官トーアだった。