レオンス・ビリンガムの看取り
242年13日。
近衛騎兵レオンス・ビリンガム危篤の知らせを受け、神官トーアは城下通りC区へ向かった。
「クール」な長髪口髭の熟年騎士という萌えポイントの多いレオンス。
実は、レオンスが近衛騎士を志願したのは熟年に差し掛かってからである。
妻ペリーヌとは241年12日、つまり1年と1日前に死別した。
Rスキルもまだひとつしか落ちてないレオンス。
しかし今年のトーナメントは一勝を飾った。
城下通りの屋敷で最後に自分の人生を振り返るレオンス。
命燃え尽きる直前まで新しいことに挑戦し高みを目指すNPCもいる。
特に近衛騎兵志願者にその傾向は多い気がする。
レオンスのビリンガム姓は初期王太子ボリス殿下の第二子ホルヘ・ビリンガムに連なる。
長女ロサ・マリア、次女ベルティユともにビリンガム姓を名乗っている。
レオンスの葬儀に出席したロサ・マリアの右肩には天使が羽ばたいていた。